メタバースのビジネスに関して新しい情報がプレスリリースされたので内容に関しての発信と今後の可能性・実現性について深堀していこうと思います。
メタバースである必要があるのか?
メタバースクリニックとは…
メタバース上で匿名のアバターとして参加し、医師によるお悩み相談、自助グループ、座談会等が無料で受けられるヘルスケアコミュニティサービスです。
これまでメタバースは、主にエンターテイメントやゲーム、イベント、オフィス利用等の分野を中心に発展してきましたが、近年、益々その勢いが加速しています。そんな中、同サービスは現役医師が主導し、ヘルスケアにおけるメタバースの可能性に着目したサービスとして発展を目指します。
参照:
プレスリリース・ニュースリリース... 医師主導のメタバースを利用したヘルスケアサービスが始動 株式会社comatsunaのプレスリリース(2022年2月8日 11時00分)医師主導のメタバースを利用したヘルスケアサービスが始動
ZOOM診療との差別化
メンタルヘルス×メタバース
医療と仮想空間と聞いて、【?】となる人がほとんどではないでしょうか。
生身ではない人が診察に来たとして何を見てどうやって答えていくのであろうか?
医療行為は対面で行わないといけないのではないか?
など様々な疑問がでてくると思います。
ただ、心配しないでください。現在の実現可能領域としては現状メンタルヘルスが主なサービスとなるとされています。
確かにメンタルヘルスであれば、アバターでも問題なく診察ができるかもしれない。それ以上に仮想の自分は心の病を精神科医に打ち上けて共有できる可能性が高くなると感じました。
誰しも対面では言えないような悩みや不安を抱えているものです。その悩みや不安を消し去ることはできませんが、和らげることはできるかもしれません。目に見える身近な人や権威のある精神科の先生に打ち明けれない。共有することができない人というのは潜在的にかなり多くなるのかもしれません。そういった人の為の受け皿になる可能性があるという話です。
真の目的は孤独の解消
メタバースの新たな注目点は孤独の解消であるといわれています。
孤独な日本人が増えていることを示す、いくつかのデータがあります。
例えば、全世帯に占める「一人暮らし」の割合。1990年、全世帯の23.1%だった一人暮らしは、2015年には34.5%まで増加しています。2025年には36.9%、2040年には39.3%と、一人暮らし世帯の割合はこれからも増え続けると予想されています。
また、未婚率も同様に増えており、2010年の生涯未婚率は男性20.1%、女性10.6%でしたが、2015年には男性23.6%、女性14.1%に上昇しています。
海外と比べたデータもあり、経済協力開発機構(OECD)の調査によると、社会集団の中で友達や同僚といった他人と過ごす時間が「ほとんどない」と答えた人の割合は、日本が15.3%とOECD加盟国でトップの数字とのこと。
統計データーからも日本は孤独を抱えやすい環境は揃っており、その傾向は今後も高まっていくことが予想されます。
そして、孤独は『健康に害をなす』という科学的根拠が示されています。
一節には孤独は肥満などの生活習慣病の人よりも健康に悪いとさえ言われています。
社会問題でもある孤独の解消に取り組むことがメタバースが必要とされる理由になる日が来ているでしょうか。
今後の可能性と発展性
アバター同士の【つながり】を生む体験が、今後のメタバースが実現できる世界の可能性を示しているのかもしれません。
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